娘は、幼稚園に3歳で入園して、入園当初から激しい登園しぶりがありました。
日々悩みながら登園しぶりの対応をしていましたが、入園して9カ月経ったころに、発達の専門家に相談しました。
- 登園しぶりは愛情不足が原因?
- 登園しぶりは発達障害と関係ある?
- 発達の専門家からのアドバイスとは?
上記についてお話したいと思います。
お子さんの登園しぶりへの対応のヒントに繋がれば幸いです。
登園しぶりは愛情不足や発達障害が原因?
登園しぶりは愛情不足が原因ではない
登園しぶりですごく悩んでいるときに、「母子分離がうまくいかないのは愛情不足が原因だ」というものを目にして、すごくショックを受けました。
私の愛情が足りなかったんだろうかと、ただただショックでしたし、自分を責めました。
もしかしたら、そのようなものを目にしてこの記事を読んでくださっている方もいるかもしれません。
私は声を大にして言いたいです。
登園しぶりは愛情不足が原因ではありません。
悩んでいると、色々な情報が目に入り不安になったり心配になったりしてしまうと思いますが、もし上記のような言葉に傷ついている方がいたら、一切気にしなくていいです・・
発達の専門家も保育士の友人もハッキリ否定していました。
なので、自信をもって子どもと向き合ってくださいね。
登園しぶりは発達障害と関係ある?
娘の登園しぶりを通して、「娘は他のお友達と少し違うかもしれない」「育てにくい子なのかもしれない」という思いが出てきていました。
そして、私の中で娘はHSC(ひといちばい敏感な子)だろうという結論を出していたのですが、発達障害というものも頭の片隅にありました。
発達障害の特徴と言われるもので、娘に当てはまると思っていた項目
- 集団が苦手
- 特定の音や匂いなどの特定の刺激に対して、強い拒否やこだわりをしめす
- 変化が苦手
- いつものやり方や手順が変わることを嫌がる
- 人見知りが激しい
- 初めての場所やものを極端に嫌がる
- 夜中に起きることが多い、寝つきが悪い
- 我慢や感情のコントロールが難しい
3歳半健診で発達相談をすすめられる
発達障害というものも頭の片隅にはあったものの、HSCだろうと思っていたので、そこまで気にしていませんでした。
しかし、3歳半健診を受けたときの娘の様子を見ていた保健師さんに、「発達の相談をする場所がありますよ。1度相談されませんか?」と案内されたんですね。
娘は、初めての場所がとにかく苦手。健診の時も、テンションがおかしくて、かなり目立っていたと思います。
ショックと、何より、不安が一気に押し寄せました。
でも、発達に問題があるなら登園しぶりへの対応のしかたが見つかるかもしれないと、少しホッとしたような複雑な気持ちにもなりました。
発達障害について発達相談の専門家に相談した
3歳半健診後に、発達相談の予約をしました。
当日は、娘と訪問。
娘の性格や登園しぶりの様子などのヒヤリングを少し受けたあと、いくつか検査があると聞いていましたが特に検査はなく、専門家にこう言われました。
「娘さんは、発達に問題はないと思います。不安が強いお子さんです。」
登園しぶりの対応について発達の専門家にもらったアドバイス
発達の専門家の方からは、「発達に問題はなく、不安が強いお子さんです」と言われました。
そして、娘の登園しぶりへの対応について、じっくりと話を聞いてくださいました。
私の話をじっくり聞いてくれて、何ひとつ否定されず、有難かったですね。
専門家にもらったアドバイスは、「とにかく娘の不安を減らしていくこと」でした。
- 娘の疑問点、不安や心配事、すべて答えを提示してあげる
- 嫌なことがあったとき、不安を感じたときに、逃げていい場所を作ってあげる
- ご褒美を用意する
- お絵描きをする
- もっと幼稚園の先生とのコミュニケーションをとる
①娘の疑問点、不安や心配事、すべて答えを提示してあげる
「娘の疑問点、不安や心配事、すべて答えを提示してあげる」
娘は幼稚園生活において、疑問や不安なことや心配事がたくさんありました。
家でよく話はしてくれていたので共感はしていたのですが、その対応が不十分だったなぁと思いました。
例えば、「トイレを失敗したらどうしよう」という娘の心配。
私は、「失敗したら、先生に言ってごらん。替えのパンツは幼稚園にあるから、お着替えしたら大丈夫だよ。」というような話をしていました。
でも、不安が強い娘には不十分でした。
「おしっこしたいなって思ったら、トイレの時間じゃなくても、我慢しないで先生に言ってね。先生は怒らないで、トイレに行ってきていいよって言ってくれるよ。連絡帳に”娘ちゃんがトイレに行きたいって言ったら、怒らないでトイレに行っていいよって言ってください”って、書いておくね。それでも、おしっこ失敗しちゃったら、先生に言ってね。先生は怒らないよ。先生は、娘ちゃんがおしっこ漏らしたってお友達には言わないし、お着替えを持ってきてくれるよ。お着替えは、教室のロッカーに絶対あるから大丈夫。パンツは3枚入ってるから、おしっこ3回失敗しても大丈夫だよ。汚れたパンツは、先生がバックに入れてくれて、ママがお家で洗うから大丈夫だよ。洗ったパンツは、また幼稚園に持って行こうね。」
長いですよね。
言い過ぎではないかな?と思いましたが、不安が強い子には、
このように、少しでも不安を取り除いてあげるといいとのことでした。
幼稚園が楽しいところだと思える絵本。娘のお気に入り
②嫌なことがあったとき、不安を感じたときに、逃げていい場所を作ってあげる
「逃げていい場所を作ってあげる」
娘が幼稚園に行きたくない理由の中に、「嫌なことがあったときに逃げ出したいけどお家への帰り道が分からない」というものがありました。その対応策ですね。
こちらは、担任の先生に相談して、教室にある先生の机の下に隠れていいことにして下さいました。
何回か隠れたみたいです
子どもにとって、安全基地って大切なんですね。
③ご褒美を用意する
「ご褒美を用意する」
娘は当時シールを貼ることが好きだったので、幼稚園に行けたら好きなシールを貼ることにしていました。
トイレトレーニング等のときによく使う、できたよシートみたいなものです。
それを利用して、「何回行けたら1回幼稚園をお休みしよう」「何回行けたら、娘ちゃんがやりたい〇〇をしよう」「何回行けたら、〇〇を食べよう」と、ご褒美を用意して、頑張るモチベーションに繋げようとのアドバイスをもらいました。
「~~が出来たら、アイスクリームを食べよう」みたいな物で釣るようなことはしてはいけない気がしていたのですが、問題ないと言われました。
これだけ登園しぶりが長期化しているから、幼稚園に行けるようになることが最優先ですね
そして、このできたよシートですが、私は日にちを書いて幼稚園に行けた日にシールを貼ることにしていたのですが、
123・・・という風に〇回行けたという積み上げ式に変えたほうがいいとのアドバイスがありました。
④お絵描きをする
「お絵描きをする」
娘のストレスの発散方法について教えてもらいました。
「アートセラピー」という心のケアを目的とした心理療法があるそうです。
幼稚園生活の反動で、家に帰ってくるとすごく荒れていたので、その対応にも良いとのことでした。
まっさらな画用紙を用意して、好きに絵を描く、それだけです。
何か書きたかったら書いていいし、色を塗りたかったら塗っていいし、ぐちゃぐちゃにしたかったらそれでいいそうです。
でも、娘のような子の場合「好きにしていいよ」ということが難しい場合も多いそうで、そういう場合は、画用紙の中に枠を書いてあげて「この中に何か書いてね」という風にしたら良いとのことでした。
⑤もっと幼稚園の先生とコミュニケーションをとる
「もっと幼稚園の先生とコミュニケーションをとる」
これは、私がとても反省をしたことです。
初めての子育て、初めての幼稚園生活、幼稚園の先生との距離の取り方がよく分かりませんでした。
幼稚園の先生は娘の登園しぶりに悩んでいる私の話は丁寧に聞いてくださってはいたものの、どこまで先生にお願いしていいものか分からず、そして「忙しいだろうな」と遠慮してしまって、登園しぶりへの対応を特に要望してなかったんですよね。
「幼稚園では楽しく過ごしていますよ」と言われれば、その他は家で解決しなければいけないのかなって勝手に思っていました。
もっと踏み込んで先生たちにお願いしていいと言われ、ハッとしました。
娘や私が「どうやったら幼稚園に行けるかどうか」これ以上頑張るのではなくて、幼稚園がもっと娘に合わせてやれることがあるかもしれないとのこと。
孤独に悩まず、もっと幼稚園にお願いして、先生たちを頼れば良かったです。
この記事のまとめ
- 登園しぶりの原因は、愛情不足ではない
- 娘は、発達障害ではなかった
- 専門家からのアドバイス
- 疑問や不安なこと、心配なことは、すべて答えを提示してあげる
- 嫌なことがあったとき、不安を感じたときに、逃げていい場所を作ってあげる
- ご褒美を用意する
- お絵描きをする
- もっと幼稚園の先生とのコミュニケーションをとる
私は、発達の専門家に相談してとても良かったです。
具体的なアドバイスをもらうことが出来ました。
そして何より、登園しぶりの問題を自分たちだけで抱え込まなくてよくなったことは、とても大きかったです。
登園しぶりの相談先としては
・幼稚園 ・支援センター ・自治体の子育て相談 等がありますよ。
かかりつけの小児科の先生に相談してもいいそうです!知らなかった!
子どもの登園しぶりの問題を、家族だけで抱え込まないでくださいね。
頼れるところに、積極的に頼っていきましょう。
登園しぶりを乗り越えた経験談のまとめ記事あります。