私は娘の長期間の登園拒否に悩んだことがあります。
本やインターネットで登園拒否について調べては、効果あるかもしれないというものは試していましたが、なかなか登園拒否の改善は見られませんでした。
今日は、登園拒否の対応に疲れたときに、私の気持ちを救ってくれた本を紹介したいと思います。
登園拒否、入園から半年後の娘のようす
幼稚園入園から半年経っても、娘の登園拒否は続いていました。
登園拒否の娘に寄り添う中で、私は「無理やり幼稚園に連れて行く」ということはしたくなかったので、何とか娘の気持ちが前を向いたタイミングで幼稚園に登園していました。
娘の気持ちを前に向かせることに時間がかかったので、起床時間も1時間早めました。
娘の毎日のルーティーン
- 絵本を読む
- お弁当を見せる(今日のお弁当はコレだよ~♡)
- 娘リクエストの髪型にして、鏡チェック♡
- 幼稚園のカレンダーを見て、1日の流れを確認
- ハグをする
- お花の水やり
- 幼稚園まで歌いながら行く
娘のルーティーンはこんな感じでした。1つでも出来なかったら一気に気持ちが下がってしまうので、朝は娘最優先にしていました。
そうして、ようやく幼稚園にたどり着くわけですが、登園拒否に悩んでいる方はお察しかと思いますが、これですんなりとはいきませんよね。
幼稚園の門に着くと、「幼稚園に行かなーい!今日はもうお休みするー!」とまた振り出しに戻る日々でした。
登園拒否への先生の対応と降園後の娘のようす
お迎えに行くと、嬉しそうに教室から出てきて、「今日は〇〇したのー♩」と楽しかったことを話してくれます。
この娘の表情を見ると、朝は大変だけれど、幼稚園に登園して良かったなぁと思っていました。
朝は、この世の終わりのように泣きながら教室に入ることもある娘ですが、「教室に入るとケロッとしていますよ」という先生の言葉通り、幼稚園を楽しめていないわけでは無さそうなんですよね。
なので、特に先生方も心配はされず、先生方へ特別に何か対応をお願いすることもありませんでした。
ですが、帰宅後の娘のようすはというと…。かなり荒れていました。
わがまま言いたい放題、すぐ泣く、暴れる、我慢できない...幼稚園で頑張ってきた反動だと思いますが、手をつけられないほどの荒れようでした。
感情のコントロールが、自分でも出来ないようでした。
娘に優しくできない、と疲れた私は悩んでいました
朝は、娘が少しでも前向きに幼稚園に行こうと思えるように娘の気持ちに寄り添いながら「娘のルーティーン」をし、降園後は、荒れ狂う娘のケアに注力し、そんな生活が半年続いていました。
自分の中でやれることはやっているつもりだったけれど、いっこうに登園拒否の終わりが見えない。泣いて登園しているお友達なんていないのに。
疲労と焦りで、娘に優しくできなくなってしまいました。
娘はどうして他の子たちと違うんだろう...大切な娘なのに、そんなことを考えてしまっている自分に自己嫌悪になっていました。
HSCを知り娘の特性を把握できた
娘のことを繊細だなぁと思うことがそれまでにもあったのですが、登園拒否をするようになって、なお一層「繊細だなぁ」と思うようになりました。
そんなある日、HSCという言葉を知りました。
HSC=Highly Sensitive Child (ひといちばい敏感な子) アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した言葉。
HSCとは、「ひといちばい敏感」な特性のことです。直感的に娘のことだ!と思いました。
この言葉を知ってすぐに、本屋へ走りました。(それほど、娘の登園拒否の対応になやんでいたんですよね。1日2日待てば、ネット注文でも届くのに、その1日2日が待てませんでした。)
私を救ってくれた本【HSC娘の登園拒否の対応にも参考になった】
私の気持ちを救ってくれた本は、【HSCの子育てハッピーアドバイス 名橋大二著】です。
HSC(ひといちばい敏感な子)という言葉を知って、本屋に駆け込み、この本をパラパラっと読んでみると、
「あぁ、娘はコレだ…」安堵感と、子育てのヒントが見つかったかもしれないという安心感で、もう涙が止まらなくなりました。
(一旦、車に戻って落ち着いてから、本を購入しに戻ったほどです。)
登園拒否をしているお子さんで、人より繊細すぎるんじゃないか、敏感すぎるんじゃないか、そう思われている方がいたら、読んで欲しい1冊です。
この本を読んだ私の変化
- 登園拒否に寄り添う覚悟ができた
- 娘を他の子と比べなくなった
- 子育ての軸を持つことができた
- 娘のことが今まで以上に愛おしく思えるようになった
この本を読んだからといって、娘の登園拒否がすぐに改善したわけではありません。
でも、確実に私の気持ちの持ちようが変わったので、真っすぐ娘と向き合えるようになりました。
娘の登園拒否に悩んでから、「他のお友達は楽しく幼稚園に通えているのにどうして娘は同じように通えないんだろう」「感情表現が激しくて、育てにくい子なのかもしれない」、そんなネガティブな感情ばかりに囚われていました。
こういう子につきあうのは、少し忍耐が必要です。ただこれは、決してあなたの育て方のせいではありません。
その子の持って生まれた性質です。
HSCの子育てハッピーアドバイスより
そんな私のネガティブな感情を優しくほぐして、前を向かせてくれました。
あなたのお子さんの登園拒否も、もしかしたら長期戦になるかもしれません。
登園拒否に寄り添うことはとても疲れます。
でも、1番苦しんでいるのは、子どもですよね。
幼稚園で頑張ってきた子どもを、できるだけ優しくケアしてあげたいですよね。
お子さんがHSCかもしれないと思われている方は、是非読んで欲しいです。
HSCの子は、HSCの子への対応の仕方があります。この本には具体的なアドバイスがたくさん載っていますよ。
この記事のまとめ
- 登園拒否の原因は、お子さんがHSC(ひといちばい敏感な子)という性質を持っているかもしれません。
- HSCの子の対応には、【HSCの子育てハッピーアドバイス 明橋大二著】がおすすめです。
そして最後に、子どもの登園拒否を経験した私がつよくお伝えしたいことは、お子さんの登園拒否の原因が「自分の育て方のせいかもしれない」と自分を責めないで欲しいということです。
もう十分に、真剣に子どもと向き合っていると思います。お子さんもきっと大丈夫。
お子さんなりのペースで、お子さんのタイミングで、お子さんの世界を歩んでいけます。
それまでは、大変かもしれませんが、「いつか必ず登園拒否を乗り越えられる」その希望を持ち続けて欲しいです。
たまには、息抜きしてくださいね。
登園しぶりを乗り超えた経験をまとめた記事があります。