私は、娘の登園拒否に長期間悩んだことがあります。
3歳の娘が訴えていた、幼稚園へ行きたくない理由。
HSC(ひといちばい敏感な子)というものを知ったあとに振り返れば、HSCの特徴に当てはまることが多くありました。
この記事では、
について、お話したいと思います。
- 3歳の登園拒否の理由って?
- HSCの子の登園拒否の様子はどんな?
お子さんの登園拒否に悩まれている方、上記のことが気になる方、是非最後まで読んでみてくださいね。
無理やり行かせることはせず気持ちに寄り添うことを心がけたけれど・・
娘の登園拒否は、約1年続きました。
入園当初から激しい登園拒否があり、幼稚園に行きたくない理由を話してくれていたので、まずはその気持ちに共感することを心がけていました。
また、無理やり行かせることはしないようにしていました。
「子どもが泣いていても笑顔でバイバイする。親の不安が伝わるから、さっさと離れること。」
これもよく目にする内容で、意識するようにしていました。
子どもの気持ちに共感することと、笑顔でバイバイを心がけていました
HSCは登園拒否をきっかけに気付いた
入園当初から続いていた、登園拒否。
「そのうち慣れてくれるだろう」「慣れてくれるといいな」と思っていましたが、
なかなか登園拒否の改善が見られませんでした。
登園拒否の対応について調べていたところ、
HSCという「ひといちばい敏感な子」という性質を持った子がいることを知りました。
HSC=Highly Sensitive Child(ひといちばい敏感な子) アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した言葉。
HSCの特徴を知ってから、娘が訴えていた幼稚園に行きたくない理由を振り返れば、HSCの特徴に当てはまるものが多いんですよね。
HSCは、赤ちゃん期から「敏感でよく泣く」という特徴があるんだそう。
もっと早くHSCというものを知っていたら、もっと娘に寄り添えた対応をしてあげれていたかもしれない。
もし、娘のような幼稚園に行きたくない理由をお子さんが話していたら、HSCを考えてみてくださいね。
HSCは、病気でも障がいでもなく、その子の生まれ持った性質です。
HSCを知ってから何度も読み返している本です
同じ筆者の本です
HSC娘の登園拒否の理由(3歳)
当時3歳だった娘が訴えていた、幼稚園に行きたくない理由をお話しますね。
①ママとずっと一緒にいたい
「ママとずっと一緒にいたい」
これはHSCに限らず、入園当初によく聞く理由ですよね!
4月の幼稚園の玄関は、「ママー!ママー!」と泣き叫ぶ子どもでいっぱいでした。
HSCは、変化が苦手。
ずっとママと一緒にいた生活から、ママと離れて幼稚園での生活。
私が思うよりもずっと不安で心配で緊張していたんだと思います。
入園当初の登園拒否はよくあること、ではなくて、もっと娘の気持ちに寄り添ってあげれば良かったなと思います。
②うるさい
「うるさい」
これは、「うるさい場所を嫌がる」というHSCの特徴にあてはまります。
幼稚園は、お友達や先生がたくさんいて、子どもたちが元気に遊んで賑やかな場所ですよね。
登園から降園までの数時間、ずっとそのような音のする場所にい続けることがストレスになっていたんだと思います。
「幼稚園はそういう場所」「慣れるしかない」と、大人の感覚で片づけるのではなく、
1日数時間ずつ登園して幼稚園に慣れていく等、幼稚園の先生に対応を相談することも出来たのではないかな・・と思います。
③先生が怒るのが嫌
「先生が怒るのが嫌」
幼稚園は集団生活だし先生に怒られることもあるよね、と思っていたのですが、
毎日のように「先生が怒る」と娘がいうので、気になって先生に聞いてみました。
すると先生は、「娘ちゃんは先生の話もよく聞いて、怒ることなんてないです。」とおっしゃったんです。
娘もまだ3歳になりたてで、娘の説明だけを聞いていても、どこまでが本当でどこまでを言葉通りに受け取っていいか、私も分かりかねていました。
ですが、それからもやっぱり「先生が怒るのがこわい」って訴えてきました。
結局、娘が言う「先生が怒るのがこわい」というのは、
先生が娘ではなく、他のお友達に怒っているのを見るのが嫌ということだったんです。
これも、HSCの特徴に当てはまります。
HSCは恐怖や怒り、悲しみの感情を、他の子よりも強烈に受け取ってしまうのです。
私は、HSCを知らなかったので、このことが理解できずにいました。
娘には、「先生は娘ちゃんのこと怒ってないから大丈夫だよ」と、何回説明しても、その言葉は娘には届きませんでした。
お友達が先生から怒られている、その光景を見るだけで娘はストレスを感じていたんですよね、、、理解してあげられませんでした。
ある程度きちんとお話できるようになった4歳になっても、「先生が怒るから幼稚園に行きたくない」と度々娘が訴えることがありました。
担任の先生も変わっていたので、また相談すると、「クラス全員に向かってお話するときに全部を自分のこととして受け取ってるんじゃないかな?」とのことでした。
つまり、クラスのある一定の子への注意も、全て自分が注意を受けていると娘は受け取っていたんです。
なので、クラス全体に注意したあとに、娘がちゃんと出来ていたら、「娘ちゃんはできてたよ。大丈夫だよ。」って、先生がフォローしてくださるようになりました。
すると、安心したのか、それ以降は「先生が怒るのが嫌」と訴えることは無くなりました。
④お友達が泣いているのが嫌
「お友達が泣いているのが嫌」
これも、HSCの特徴に当てはまります。。
HSCは感受性が強く、感情移入しやすいと言われています。
なので、お友達が泣いていると、お友達と同じように悲しい気持ちになってしまいます。
「〇〇ちゃんが泣いていたから、娘ちゃんも悲しくなって泣いちゃった」って、よく言っていました。
⑤お友達がケンカしているのが嫌
「お友達がケンカしているのが嫌」
これも、HSCの特徴にあてはまります。
平和主義というHSCの性質から、お友達が叩いたり蹴ったり、穏やかな空気をこわしてしまうケンカが嫌みたいでした。
そして、ケンカの後は、どちらかが泣いたりしますよね。
すると、④(お友達が泣いているのが嫌)で書いたように、泣いている子の「悲しい」「悔しい」という気持ちを同じように感じてしまうんですよね。
⑥決められたことをするのが嫌
「決められたことをするのが嫌」
HSCの大量の情報に圧倒されるという性質から、決められた時間にたくさんのこと(2つ以上のこと)をやらなければいけない時は、プチパニックになることがあるようです。
娘も、幼稚園で過ごす時間は、同じような状態だったと考えられます。
入園するまでは、家で自分のペースで何事も進んでいましたが、
「教室に入ったら、自分のロッカーにリュックを入れて、タオルはタオル掛けに、スモッグはスモッグ掛けに、連絡帳にシールを貼って連絡帳置き場におく」
この一連の流れの朝の支度だけでも、プチパニック状態だったんだろうと思います。
⑦お昼寝が嫌
「お昼寝が嫌」
半年ほど、お昼寝タイムがあったのですが、とにかくお昼寝の時間が嫌みたいでした。
娘にとって、幼稚園にいる時間は刺激が多い時間。
HSCにとって、刺激が多い時間は、過敏で、動揺している時間です。
過敏で動揺している状態で、お昼寝は出来ないですよね。
クラスの皆んなが寝ている中、娘1人だけ起きていることも多かったみたいです。
起きていると先生から注意されることも多かったみたいで、娘もきつかっただろうなと思います。
⑧幼稚園からの帰り道が分からない
「幼稚園からの帰り道が分からない」
この理由を聞いたときは、びっくりしました。
幼稚園が嫌で逃げ出したいけど、家までの帰り道が分からないと言っていました。
正直、この理由を聞いたときは、そんなに嫌な場所にそこまでして行く必要があるのか?と思いましたし、
それほど嫌な場所に毎日連れて行っていることにショックを受けました。
それほど、新しい環境に慣れるのが苦手なんですよね。
⑨自分の名前を呼ばれているのか分からない
「自分の名前を呼ばれているのか分からない」
この理由もびっくりしたのですが、同じクラスに娘と同じ名前の子かいて、どちらも「〇〇ちゃん」と呼ばれていました。(当たり前ですよね…)
でもこのことが、娘にとっては大問題だったらしく、
名前が同じお友達が呼ばれているのか、自分が呼ばれているのか分からなくて、それが不安につながってたようなんです。
もちろん、同じ名前のお友達はそんなこと、全く気にしていませんでした。
このように、HSCでない子は気にしないことを「深く気にしてしまう」、これもHSCの特徴でした。
ちなみに、先生がフルネームで呼ぶように対応してくれて、解決しました!
⑩疲れる
「幼稚園疲れるー!!!」
娘がよく言っていた言葉です。
これだけ敏感だと、ストレスをたくさん感じて疲れるだろうなぁと、容易に想像つきますよね。
幼稚園降園後は、なるべくスキンシップを取り、親子の時間を大切にするよう心がけていました。
知っている歌が増えると、幼稚園での歌の時間が楽しくなるかなと思い購入しました。
まとめ
このように、娘の登園拒否の理由は、以下のHSCの特徴にあてはまります。
HSCの子育てハッピーアドバイスより
- 深く考える
- 過剰に刺激を受けやすい
- 共感力が高く、感情の反応が強い
- ささいな刺激をキャッチする
HSCには、HSCへの対応があります。
私がもっと早くHSCというものを知っていれば、もっと違う対応が出来ていたんじゃないかと後悔しました。
HSCの子に何より大切なのは、安心させてあげることです。
その子が自分のペースで、1歩踏み出せるまで、お母さんや家の中は、安全基地であることが大切だと感じました。
登園しぶりを乗り越えた経験談のまとめ記事あります。